2022年01月28日

再生欄間・障子・葦簀による建具ガラリ

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二年前に解体した旧宅の欄間・障子・葦簀、
保管倉庫で大切に取り置きしていただき、
やっと出番がやってきました。

今回の家具工事を担当していただきます、
富士の伊藤木工さんに洗いと補修、選定をおこなってもらい
建具のガラリとして、新しい建具に埋め込まれます。

これらのガラリはデザインでの使用ではなく、
セントラル冷暖房システムの空気の
リターンガラリという重要な役割があります。

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障子の再生では、上部に不織布を貼り障子として、
下部の桟は、カットした残桟を新たに組み込んで、
視線を遮れるように加工しています。

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心配していた葦簀は十分しっかりとしていましたので、
その中でも色合いのよい部分を桟と共に再生。

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2本あった同じ欄間は、
1本は広間の大型建具の中間ガラリとして丸々再活用、
残りの1本は半分にカットして
玄関ホールのウェスタンレッドシーダー貼りの
メインの建具2本に活用しますが、
周囲の漆塗りの部分はカシュー塗りで補修。

新旧の技術を駆使して、新たな住まいを支える
役割を担う建具として生まれ変わる予定です。

<再生建具を使用した住まい>
富士・吉原の家
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201712/article_7.html

静岡・豊田物語の再生建具群
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201403/article_8.html

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2022年01月06日

TOTOハーフバス・最後のオーバーヘッドシャワー




浴室天井をウェスタンレッドシーダーで仕上げる、
これは、私が30年来おこなっている浴室仕様。
この仕様はカビが生えることなく、
長期間にわたって維持できる、私にとっての唯一無二。
少し上位仕様の場合は、青森ヒバや米ヒバを使用します。
しかし、今回の浴室天井は既製品を使用しておりますが、
これは、TOTOハーフバスのフルセット仕様。
https://jp.toto.com/products/bath/halfbath/feature/01.htm

実はリンク先を検索しても、
もう今回のような仕様は現れません。
残念ながら、昨年に廃番となってしまいました最終仕様。




天井にウェスタンレッドシーダーを使用しなかった訳は、
写真でお気づきでしょうか。
天井にオーバーヘッドシャワーがセットされております。
このため天井には使えませんでしたが、
その代わり壁全面に使用しております。
それだけ、このウェスタンレッドシーダーに対する信頼があるのですが、
壁の仕様には、水処理のために気を配る必要があります。






・下地の壁には全面に塗布防水処理
・その上に気密フィルムによる湿気対策
・ウェスタンレッドシーダーを張る下地胴縁には桧、
・ハーフバスとの境目の水切り部分には
水切り形状の杉見切り枠とパッキンにより
万一廻った水をバス側に流れる納まり
・ステンプルーフ二回塗り(撥水性木材保護塗料)
https://www.koshii.com/works/stemp.html

万全の納まりで、既製品と在来浴室のコラボができあがりますが、
重要なのは、棟梁の技量に寄るところがそれ以上に大切です。






ちなみに、こちらは鉄筋コンクリート造に青森ヒバと
グローエ社のオーバーヘッドシャワーを設置した例です。
沖縄・恩納村の別荘
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201712/article_5.html




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2022年01月01日

2022謹賀新年




今年もアトリエから心地よい住環境を創造していきたいと思います。

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Posted by macchan24 at 00:17Comments(0)アトリエ生活